『精選建築文集1 谷口吉郎・清家清・篠原一男』が印刷所から搬入されました。すでにホームページでご購入くださった方には明日から順次発送していきます(おまけステッカー付き)。書店に並び始めるのはまだ数日かかりそうです。

昨日、《ミニ・ハウス》から《東京アパートメント》へ向かって歩いているときに撮った写真。

ミサワホームのAプロジェクトによる見学会で《ミニ・ハウス》(設計=アトリエ・ワン+東京工業大学塚本研究室、1999年竣工)、村瀬礼「けんちくぐるみ」の展覧会で《東京アパートメント》(設計=藤本壮介、2010年竣工)をそれぞれ訪問。徒歩圏内にあるふた…

米国議会図書館司書・学芸員である中原まり氏によるレクチャー「建築の継承:建築史料を通して──米国議会図書館の事例を中心に」(JIA建築家クラブ金曜の会)をzoomで聴講。講師は知らない方だったけど(たぶん多くの人にとってそうだったのでは?)、たしか…

ルイス・カーン研究連続講演会「いま語り継がれるカーンの霊気[ルビ:aura]」(9月16日)の第4回をzoomで聴講(第2回と第3回も聴いている。内容自体はすでにおおよそ知っているはずの香山先生のお話がやはりすばらしかった)。今回は西沢立衛さんと塚本由…

写真を撮りながら近所を散歩。以前は暗いところで撮るとカメラがオートで明るくしすぎてしまってどうにもならなかったけど、最近はむしろ実際よりも暗く写るくらいに設定し、あとで適当な明るさに補正している。画質は粗くなるけど、わりと手応えがある。以…

『精選建築文集1 谷口吉郎・清家清・篠原一男』の刷り出しが届いた。印刷され、小さく折り畳まれた23.5枚の紙をひとつに綴じて、1冊の本が出来上がる(16ページ×23.5枚=376ページ)。

渋谷パルコのほぼ日曜日で、写真展「はじめての、牛腸茂雄。」を観た(〜11/13)。次回10/30のNHK「日曜美術館」のテーマのようなので、混雑する前にと。 牛腸茂雄はある時期から大辻誠子さん(『建築と日常』No.1でインタヴューした)が話す「ゴチョーくん…

深く考えるとは、平常よりも有益に考えるとか、正確に考えるとか、完全に考えるとかいうことではなく、それはただ遠く考えること、即ち思想によって言葉の自動作用から出来得る限り遠ざかることなのである。 ポール・ヴァレリー「レオナルドと哲学者達」1928…

『精選建築文集1 谷口吉郎・清家清・篠原一男』を校了。既発表の文章を集めた本ですが、篠原一男の『住宅論』(鹿島出版会、1970年)や『続住宅論』(鹿島出版会、1975年)など、現在も販売中の書籍との重複は極力避けて編纂しています。すでに絶版になって…

『精選建築文集1 谷口吉郎・清家清・篠原一男』 A5判・並製・376ページ 編集=長島明夫 ブックデザイン=服部一成 発行=出版長島 2022年11月11日発行 定価3,600円+税 https://www.longisland-publishing.com/items/67115011 リンク先のホームページにて、…

昨日はその後、原宿のBlum & Poe Tokyoで、岡﨑乾二郎個展「TOPICA PICTUS Revisited: Forty Red, White, And Blue Shoestrings And A Thousand Telephones」(〜11/6)を観た。去年の10月に脳梗塞を患った岡﨑さんの新作展。脳梗塞の件はたぶん他の多くの人…

東京都現代美術館で「ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで」を観た(〜10/16)。

昨夜、外がなにやら賑やかなので見てみると、季節外れの花火が上がっていた。

お墓参り。

www.kj-web.or.jp 『建築ジャーナル』最新号。「さよなら安藤忠雄」という特集はどこかで聞いたことがあるなと思ったらこれ↓だった。前に読んだ(2016年6月7日)、都築響一『圏外編集者』(朝日出版社、2015年)。読めるなら読んでみたいけどな…この特集。「…

最近注目される川柳作家・暮田真名さんへのインタヴューを収録。聞き手は歌人の小島なおさん。先日のTOASt取材およびMMAAAでの座談と同じ媒体の企画で、こちらも撮影は僕で大丈夫だろうと軽く考えていたところ、まったく勝手が違って冷や汗をかいた(たぶん…

昨日、MMAAAの近所で撮った写真。世田谷らしい、細かいスケールで時間が蓄積したような良い環境だった。

ある媒体のために座談の収録をした。僕は司会と撮影・編集担当。場所は本橋良介さん(写真左端)が共同主宰するMMAAA。本橋さん以外はみなさんまだ学校を出てまもない、建築を仕事にする人たち。 MMAAA | 一級建築士事務所 | 世田谷区

ルイス・カーン研究連続講演会「いま語り継がれるカーンの霊気[ルビ:aura]」(TIT建築設計教育研究会)の第1回をzoomで聴講。志水英樹さん(1935年生まれ)と工藤国雄さん(1938年生まれ)はどちらも東工大出身でペンシルベニア大学に留学後、ルイス・カ…

ある媒体の取材で、登戸のTOAStを訪ねた。小滝健司さんと高藤万葉さんの夫妻が主宰する建築設計事務所。小滝さんはアトリエ・アンド・アイの出身で、担当作《佐賀県歯科医師会館》(2018年1月4日)を見学させてもらったときには、福岡で堀部安嗣さんの〈fca…

ネット上でたまたま見つけた博士論文。リンク先から全文閲覧可能。 田中雄一郎「都市を読む装置としての写真──多木浩二の写真論と未整理ネガに基く考察・研究」(九州産業大学博士論文、2015年) http://hdl.handle.net/11178/7879 多木浩二の写真関係の仕事…

批評家は、うっかりすると、すぐ作家の回りをブンブン回る蠅になってしまう。作家の付属品になってしまう。付属品になってしまえば、実は公平な批評というものは存在し得なくなる。流行作家の腰巾着になる。あるいは流行出版社のお出入りそば屋になる。出前…

www.nhk.jp NHKの「映像の世紀 バタフライエフェクト」という番組の「東京 破壊と創造 関東大震災と東京大空襲」という回を観た。アントニン・レーモンドを軸にした話だけど、語り口がどうにも信用できない。この紹介文には嘘がないだろうか。 99年前、東京…

fasikul.altyazi.net アッバス・キアロスタミの『10話』(2002)での盗作および同時期の性的暴行を告発するマニア・アクバリ(『10話』の出演者としてクレジットされてきた女性)の談話記事。英文をGoogle翻訳で読んだため、内容はごく大まかにしか捉えられ…

写真を撮りながら近所を散歩。アトリエ・ワンっぽさを感じさせる住宅。あまり記号性の強いものを好んで撮るほうではないと思うけど、たまたま下の2点はそういうものを撮っていた。

しばしば引用してしまいたくなる香山先生の言葉。 私たちがたとえば、コルビュジエ的造形と言ったり、ミース的空間と言ったりする時、ほとんどの場合、誰もがそれは共通に理解されたとして、議論を先に進めますが、同じことを皆言っているのか、同じものを見…

前に「感想」の不当な地位の低さについて書いたけど(2021年6月14日)、それと反対に「批評」という観念は一部で高く持ち上げられすぎている気がする。今の世の中でよく言われる「批評は大事」というのは、まあそうだろうと僕も思うけど、「感想」や「批判」…