昨日、黄金町アートブックバザールで買った本。富岡多恵子『回転木馬はとまらない』(中公文庫、1978年)。カバーは夫の菅木志雄。ちょうど今日、著者の訃報があって驚いた。4月8日没。

昼前から横浜をいろいろとめぐる。 黄金町アートブックバザール。基本は古書店だけど、以前『建築と日常』を扱ってくれていた。大岡川沿い、京浜急行の高架下を利用した建築は、Y-GSA飯田善彦スタジオとSALHAUSが設計を担当(2008年竣工)。 Archiship Libra…

以前(2022年11月16日)書いたとおり、『精選建築文集1 谷口吉郎・清家清・篠原一男』を神奈川県立川崎図書館に寄贈した。

3月30日撮影の東京駅。

先日(3月30日)、丸善丸の内本店で購入した3冊のうち、伊藤亜紗『感性でよむ西洋美術』(NHK出版、2023年)を読了。各時代において抽象化された時代性(同時代の作品に通底する性質)を措定し、それを線的に連続させて(微妙に進歩史観的に)西洋美術史2500…

中村正義の美術館で「中村正義 顔・百点」展を観た(〜5/7)。著名な建築家による住宅をリノベーションした美術館。なにがあったのか詳しくは知らないけど、いつからか「建築関係の学生さん及び建築関係者の方の建物の見学はお断りしています。」とされてし…

「吉田鉄郎 海外の旅」(1932年、サイレント、51分)という記録動画が「フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―」で公開されている。 逓信省営繕課の技師として逓信建築の設計に従事するとともに、その他の公共建築、住宅、記念碑などの設…

写真家の今井智己さん。ありがとうございます。甥っ子君、がんばって念願の大学に受かったので、お祝いの祝儀袋を作りました。中身が少ないぶん、袋でごまかす叔父。建築家になりたいらしい。 pic.twitter.com/6vUy79BO6i— imai tomoki (@imawit) 2023年3月3…

解体作業が進む東京海上日動ビル(東京海上ビルディング、設計=前川國男、1974年竣工)。下のは2年前の写真だけど、同じくお堀端、東京海上ビルが中央奥で、右端で見切れているのは谷口吉郎が設計した帝国劇場(1966年竣工)。帝国劇場も2025年をめどに閉館…

『キッチン革命』第2夜(テレビ朝日、92分)を観た。浜口ミホ+日本住宅公団をモデルに、1950年代のダイニングキッチンの開発を描いたテレビドラマ。当時の史実を詳しく知っているわけではないけど、フィクション化の度合いがかなり強い印象。そのためか主人…

三軒茶屋駅徒歩5分の書店twililightを初訪問。以前から別冊『窓の観察』の取り扱いはあったのだけど、こんど『精選建築文集1 谷口吉郎・清家清・篠原一男』も置いてもらえることになった。 その後、池尻まで歩き、新しくできたOFS GALLERYで「服部一成展」を…

六本木のSCAI PIRAMIDEで、赤瀬川原平写真展「日常に散らばった芸術の微粒子」を観た(〜3/25)。現代美術のアーティスト6名が、故人の未発表写真4万点から各々の視点で約20点ずつ選出するという企画。アマチュア写真家としての赤瀬川さんの作家性や、写真と…

『ケイコ 目を澄ませて』(2022年12月31日)、『どついたるねん』(2023年2月4日)、『ミリオンダラー・ベイビー』(2023年2月24日)からの流れで、ジョン・G・アヴィルドセン『ロッキー』(1976)をプライムビデオで観た。その流れと別に、ハワード・ホーク…

芝山努『ドラえもん のび太の魔界大冒険』(1984)をプライムビデオで観た。脚本が藤子・F・不二雄。幼稚園児だった頃、友達の家で観た映画版「ドラえもん」のビデオのなかで最もよかったという記憶がある作品。作り手の教養が感じられて、やはりよくできて…

ジム・ジャームッシュ『デッド・ドント・ダイ』(2019)をプライムビデオで観た。『パターソン』(2020年1月5日)がよかったので劇場公開時に観に行こうかと思ってもいたのだけど、これは行かずによかった。本当はより高級なセンスを持っている人が、ジャン…

清水宏『小原庄助さん』(1949)をプライムビデオで観た。音質不良。旧家の戦後の没落のありさまを、人柄(個性)・家柄(伝統性)・時節柄(時代性)の複合として描く。漂うユーモアとペーソス。映画の作り方は違うかもしれないけど、清水宏が小津安二郎の…

富永讓+フォルムシステム設計研究所の内覧会。築40年、壁式RC造2階建てのアパートで、2階の2住戸を繋いでオーナー住居に改修する計画。あえて界壁に穴をあけることはせず、屋内化させたベランダによって、2つの領域を隔てたまま繋ぐ。以下、写真2点。

ずっと公共建築のコンペに挑戦して…連続で入賞していきましたが、取る度に…段々、友達をなくしていく感じがありました。もう最後だから言うけど、建築家の男性の嫉妬深さにいじめられていましたね。篠原先生でさえ、段々冷たくなってくる。 女性と建築の半世…

《卒制2020》7/15 -富永譲- - unicorn-support 《卒制2021》インタビュー5_富永譲 - unicorn-support 富永讓さんが語る卒業設計@横浜国立大学。それぞれリンク先からインタビューの全文(PDF)にアクセスできる。これだけ確かな知見を持った方が、非常勤講…

『建築と日常』No.3-4の大江宏の企画で協力してもらった石井翔大さんの著書『恣意と必然の建築──大江宏の作品と思想』(鹿島出版会、2023年)。博士論文の研究をもとにした端正な評伝。 大江宏(1913年生まれ)は谷口吉郎(1904年生まれ)に一目置いていたよ…

写真を撮りながら近所を散歩。以下3点。

リンク先に多木家の家系が詳しく載っている。これによると多木浜洋館(1933年竣工)の建築主である多木化学の多木久米次郎(1859-1942)は、多木浩二(1928-2011)の祖父の兄ということらしい。 多木家(多木化学社長・多木隆元・多木久米次郎の家系図) | …

写真を撮りながら近所を散歩。

写真を撮りながら近所を散歩。

昨日はその後、クリエイションギャラリーG8で「仲條正義名作展」を観た(〜3/30)。ポスターなどの平面の作品でも、やはり実物のもつ力は強い。あまり詳しく知らなかったけど、服部さんが惹かれるのはわかる気がする(この展覧会の広報デザインも服部一成さ…

松江泰治写真展「ギャゼティアCC」をキヤノンギャラリーSで観た(〜3/7)。去年の写美の展示(2022年1月18日)とわずかに重なっていたかもしれないけど充実の内容。細部まで存在感をもって写し出す大きなプリントで、これと比べると豪華な大判の写真集(→)…

先日(2月7日)予告したスペースでのトーク「精選建築雑談1 谷口吉郎・清家清・篠原一男」(大村高広・大室佑介・奥泉理佐子・能作文徳・出版長島)が無事終了。皆さんそれぞれの関心で本を読んでくださっていてありがたかった。今回は初の試みながら話者が5…

たとえば人間の平均寿命が50歳だった時代と比べ、現代は進歩したと幸福に感じたり昔の人を憐れんだりする人は多いかもしれない。だがもしいま100年後の人がやってきて、「未来の平均寿命は120歳だよ」と言われても、自らを不幸に感じる現代人は少ないのでは…

『ケイコ 目を澄ませて』(2022年12月31日)、『どついたるねん』(2023年2月4日)からの流れで、クリント・イーストウッド『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)。ロードワークのシーンはなかったものの、女子ボクサー×老トレーナーという設定は『ケイコ』…

写真を撮りながら近所を散歩。気が付くとカーブミラーを撮っている。