『「自画像」は、どう探求されたか──特別展「日本建築の自画像 探求者たちの もの語り」記録集』(香川県立ミュージアム、2020年)をいただいた。『建築と日常』No.3-4(→)の大江宏関連の企画でご協力いただいた富永讓さんと石井翔大さんが参加したシンポジ…

ツイッターで政治に関する発言をして、たくさんリツイートされたりすると、妙に浮ついたような足元がおぼつかないような気になってしまう。また逆にまったく反応がなくても、なんとなくみじめな気分になってしまう。 「昔は馬鹿は黙っていたものなのに今は馬…

今度の都知事選にまた宇都宮健児が立候補するらしい。2014年あるいは2016年の都知事選以降、その活動を特にフォローしていたわけではないけれど、選挙で積極的に投票できる候補者がいるのは今や幸運なことのように思える。宇都宮健児ならば、個々の事案に対…

川島雄三『洲崎パラダイス 赤信号』(1956)がYouTubeで6月4日まで無料配信されている。 https://www.youtube.com/watch?v=HFnkAW9TcTo またこちらは有料だけど、ジャン・ルノワール『ピクニック』(1946)がHelp! The 映画配給会社プロジェクト第一弾、クレ…

ホームページをリニューアルしたせいか(5月7日)、『建築と日常』オンラインショップ(https://richeamateur.theshop.jp/)からの注文が増え始めた。これまではずっとAmazonマーケットプレイスからの注文が多かったのだけど、そちらだと掛け率がよくないし…

LIXILがINAXから引き継いでいた文化活動の一部を終了させることに対し、SNSでは「文化」の大切さを訴えるようなコメントが少なからず発信されている。これに限らず、コロナ以降、「文化」という言葉をよく目にするようになった。しかしどうもその言葉の使わ…

昔のINAX出版の近刊案内。レム・コールハースの『錯乱のニューヨーク』(筑摩書房、1995年)は、もともとINAX出版から刊行される予定だったらしい。なにがあったのか知らないけど、もしこれが出版されていたら、その後のINAX出版の軌跡も多少変わっただろう…

先日の10+1 websiteの更新終了(4月1日)に引き続き、LIXIL出版とLIXILギャラリーが今秋で活動終了とのこと(書籍の販売は2022年秋まで継続)。 LIXILギャラリー閉廊とLIXIL出版終了のお知らせ https://livingculture.lixil.com/information/gallery/lixill…

「こと」と「ことば」の微妙なずれが気にかかる。内容としては10の「こと」を、11とか12くらいの意味をもつ「ことば」で語りがちな人がいて、そうするとせっかくの10のことも、逆に6とか7とかに感じられてしまう。そしてそういう人が世間一般では「ことばに…

個人的に面倒なしがらみもなくなったし、ネット上で政治関連の発言もしていきたい気はあるのだけど、底が抜けてしまったかのように日々あまりにもひどいことが同時多発で起こるので、自分がなにをどう言葉にすれば意味を持ちうるのか、途方に暮れてしまう。 …

最近SNSで流行しているブックカバーチャレンジ。友人知人が面倒そうに見せながらも得意気に蔵書自慢、教養自慢しているのを眺めながら、自分にバトンが回ってきたときには何を挙げようか考えているのだけど、一向にバトンが回ってこない。 人から構はれたく…

すこし時間ができたので、にわか仕込みで勉強し、ホームページをスマホ対応(レスポンシブ)にした。本屋で買った解説書を見ながら、CSSファイルというのを初めて作った。全体のデザインも整理し、それなりにすっきりしたのではないかと思う。2年前〜5年前く…

note(https://note.com/richeamateur)を使い始めてしばらく経ったけど、はてなブログと比べてSNSっぽさが強い。フォローされるとこちらもお返しにフォローしなければいけないような気分になったり、記事に「スキ」をされても、この人はただ単に自分のペー…

最近近所を散歩していて目についた建物ふたつ。こうして並べて見るとなんとなく似ている。木造部分のかたちや色、コンクリートのヴォリュームとのハイブリッド性など。まさかご近所同士での影響関係はないだろうけれども。バシリカ式を模していると思われる…

引き続き、noteに「建築を評価することの困難」をアップ。SDレビュー2014の展評(2014年12月3日)だけど、コンテストや展覧会といったものと建築との関係を中心に書いているので、実際の展示を観ていなくても、建築賞や建築展に対する批評として読める内容だ…

引き続き、noteに「プロとアマの間」をアップ。7年ほど前に『建築雑誌』に寄稿した文章(2013年5月1日)。『建築と日常』をめぐる環境は色々と変わってきたけれど、根本的な考えは今もとくに変わっていない。

さまざまな外的条件に揺さぶられつつも、編集を担当した『RHOMBUS CONNECT』(野老朝雄著、LIXIL出版)が無事に完成した。藍色の紙に銀の特色で印刷された全24枚のポストカードブック。各ページは本体から切り離せるようになっている。付録に豊田啓介さんに…

電車の定期券を解約し、払い戻しをしてもらった。表面の情報が消され、12年前の文字が浮かび上がってきた。

引き続き、noteに「熟成する空間」をアップ。雑誌『東京人』に寄稿(2013年2月12日)した後、『ベスト・エッセイ2014』(日本文藝家協会編、光村図書出版、2014年)というアンソロジーにも収録された文章。その後、小学生向けの試験問題に採用されたりもして…

noteでアカウントを作成し、一昨年に書いた『雪あかり日記/せせらぎ日記』の書評(2018年10月20日)をアップしてみた。 最後のところで書いたことがいまあらためて重みをもつ。 寛容さを失い硬直化する世間の空気に流されず、冷静に現実を観察し、ものごと…

新型コロナの非日常のなかでふいに内田百閒の随筆(2011年3月16日)を思い出し、ひさしぶりにぱらぱらと『百鬼園日記帖』(福武文庫、1992年)をめくってみた。以下、目に留まった一節。 子供に神秘的な恐怖を教えたい。その為に子供が臆病になっても構わな…

スティーヴン・ソダーバーグ『コンテイジョン』(2011)をNetflixで観た。contagionとは伝染病のこと。パンデミックを描いた映画で話題になっているようだけど、作品としてはずいぶん平板に思えた。またこういう時期だから余計に感じるのかもしれないけど、…

この3ヶ月ほど、毎週「コタキ兄弟と四苦八苦」(テレビ東京)という深夜ドラマを観ていた。1話40分弱で全12話、脚本が野木亜紀子で監督が山下敦弘。多彩なアイデアと複雑な構成が絶妙なバランス感覚で成り立っていて(部分と全体、ファンタジーとリアル、自…

『土浦邸フレンズの活動記録2013−2020』をいただいた。価格表記はなく、A5判で136ページ。主に設立講演会(槇文彦/藤森照信・岸和郎・西澤泰彦)と6回の研究会(小川信子・牧野良一/西澤泰彦/植田実・花田佳明/藤森照信/内田青蔵/腰原幹雄)の記録。

濱口竜介『天国はまだ遠い』(2016)をインターネットで観た。38分の短編だけど、ドラマとしての緊張感に満たされ、これまでに観た濱口さんの作品のなかで最もよいと思った。コロナショックにもとづく特別配信で、4月28日までVimeoで無料公開中。 https://vi…

昨夏に予告したとおり、10+1 websiteが更新を終了させたらしい。20年分のコンテンツが一望できるように、サイトデザインがリニューアルされている。 http://10plus1.jp/ 以下、個人として関与したコンテンツ4件。10+1 websiteという媒体としてはやや異質だ…

『建築と日常』No.3-4(特集:現在する歴史)が今日で刊行5周年。下記、巻頭言より。 政治家こそ「今、ここ」を超えた世界を見通す目を持たなければならないにもかかわらず、歴史的に存在する他者、他者の議論、他者の経験、他者の生活などをことごとく無視…

とりわけ最近、ツイッター上で「これだから日本は」などと日本を侮蔑するような言葉を多く見かけるようになった。大抵の場合、その意図も分からなくはないのだけど、日本の政府や日本の法律といった具体的なものを対象にするのならともかく、慣習や国民性と…

テレビで放送していた、宮崎駿『魔女の宅急便』(1989)を観た。20年以上ぶりだろうか。思っていたよりもずっと面白かった。プロジェクターを使い、80インチのスクリーンで観たことも関係しているかもしれない。物語の世界観と相まって、西洋のいくつかの都…