めずらしく傾いたままの写真。水平垂直にすると全体が均質化し、画面の中央部分に視線が向く力が弱くなるような気がした。主観性の演出。ノートリミング。

インタヴューという形式は開かれているようで閉じやすい。ある人を訪ねて話を聞きに行くインタビュアーにとって、自らの行為は外部に開いた行為だと感じられるけど(特に相手が異分野で面識がない場合)、そのインタヴューの場でされる話は、お互いに目の前…

GROUP(井上岳+大村高広+齋藤直紀)による出版まもない『ノーツ 第一号 「庭」』(ノーツエディション、2021年)を読んだ。 NOTESEDITION 雑誌とは書いていないけど、まあ年刊の雑誌の創刊号と思ってよいのではないかと思う。あるいは定期刊行物と言うべき…

写真を撮りながら近所を散歩。今更だが撮影の幅を広げていきたいと思い、ふだんのフルオートから絞り優先モードにしてみた。きれいに撮れている場合もあれば、露出や被写界深度がうまくいっていない場合もある。それは運。 以下10点、撮影順。

電車を間違え、国会図書館へ行くつもりが日比谷のほうに着いてしまった。写真は地下鉄から地上に出たところ、第一生命館(現・DNタワー21)の脇に設置された渡辺力のデザインによる時計(1972)。自宅で長く使えそうな掛け時計を探しているのだけど、この日…

EDM(Electronic Dance Music)のような建築という言い回しを思いついた。断片化された要素の構成によって成り立ち、極めて身体的であるとともに極めて観念的であり、両極のあいだを満たす文化や伝統が希薄である。非日常的にたまに体験するのはよいとしても…

昨日は早渕川沿いの道を自転車で上流のほうへ進み、センター北という駅の近くのイオンシネマ港北ニュータウンで、西川美和『すばらしき世界』(2020)を観た。物語としてすこしぎこちないところもあったものの、この監督らしい社会派で骨太な映画。それほど…

『ホンマタカシ きわめてよいふうけい』(リトルモア、2004年)の表紙をめくった最初の見開きの写真(その写真集の主役である中平卓馬らしき人が道から川を眺めて小さく写っている)と同じ位置に立って撮った写真。晩年の中平卓馬が日々自宅の近所で写真を撮…

清家清の本をめくっていて、なんとなく引っかかった文。 かつて、染色工芸家の故芹沢銈介氏の美術館をこれも故白井晟一氏がこしらえ、できあがってから「芸術新潮」誌上でカンカンになって両者が大ゲンカをしたことがある。芹沢氏は自分の美術館が欲しかった…

期間限定で無料公開されていた、新井英樹の『宮本から君へ』(全12巻、1990〜1994年)と『キーチ!!』(全9巻、2001〜2006年)およびその続編である『キーチVS』(全11巻、2007〜2013年)をネットで読んだ。 オススメの新井英樹漫画 | スキマ | 全巻無料漫画…

ジョージ・A・ロメロ『ゾンビ ディレクターズカット版』(1978)を観た。日常に覆われたショッピングセンターの空間のポテンシャルを、ゾンビという非日常の装置を用いて存分に使い倒す。およそ5年振りに観たけれど(2015年11月14日)、あらためて傑作だと…

海東セラ『ドールハウス』(思潮社、2020年)を読んだ。家を全体的なテーマにした22編の詩集。 思潮社 新刊情報 » 海東セラ『ドールハウス』

近所を散歩しながら撮った写真。下の3点も含めて、わりと大きくトリミングしている。一発で構図をつかむ力がないということだろうけど、トリミング(刈り込む)というより、あらためて写真の重心をさぐるというか、現実の景色をふたたびフレーミングするよう…

アルフレッド・ヒッチコック『ロープ』(1948)を観た。映画の空間という観点で、建築の講義でよく題材にした『裏窓』(1954)と対になるような作品かもしれない。『裏窓』は中庭型アパートのあちらとこちらで事件が展開するのに対し(並列関係/視覚的)、…

横山秀夫『ノースライト』(新潮社、2019年)を読んだ。一昨年古本で買ったまま手つかずにしていた本。ノースライトとは建物の北側から採り入れた光のこと。現代日本の建築士を主人公にしたミステリー小説で、ブルーノ・タウトの存在が物語の鍵になっている。…

自転車で二子玉川まで出かけた。多摩川の土手は空が開けて見晴らしがよく、ずっと先までつづく一本道を自転車で走るのはこの上なく爽快だ。河川敷はやはり都市の異質な空間で写真を撮りたくもなるのだけど、自転車に乗っているとなかなかタイミングが取りづ…

アトリエコ設計の《上池袋の住宅》を見学した。立て込んだ住宅地で不定形の敷地の真ん中あたりに正方形平面、壁式RC造3階建ての白くて大きい近代建築的なキューブが立っている。シンプルな外形に包まれた内部の複雑さをファサードが象徴しているけれど、内部…

いまおかしんじ『いくつになっても男と女』(2007)をGYAO!で観た(明日まで無料配信中)。劇場公開時のタイトルが『いくつになってもやりたい男と女』で、その後ソフト化の際に『たそがれ』というタイトルにもなっていたらしい。『いくつになっても男と女』…

加古里子(1926-2018)による絵本『あなたのいえ わたしのいえ』(福音館書店、初版1969年)を読んだ。「もし、すむいえが ないとしたら ひとは くらすのに とても こまります。」という認識を基点に、住宅が住宅として成立するためには何が必要かを、屋根か…

古谷利裕さんが1999年に開設したホームページ「無名アーティストのWildlife」の消滅を告げている。サイトの更新はたぶんもう10年以上前(2007年?)に止まっているはずだけど、アドレスを提供していたSo-netの関連サービスの終了にともない、残っていたホー…

昨日散歩して撮った写真。外壁の色が対比的な2軒の住宅が目立つけれど、撮影した時はそこをとくに意識していたわけではない。こちら側も画面の右から左へ上がる階段を登りながら横方向の視界が開け、斜面に立つ住宅群のあり方や光が照らして面や輪廓がはっき…

窓の結露。朝日が射すのでまもなく消えた。

TOTOギャラリー・間「中川エリカ展 JOY in Architecture」を観た(〜3/21、事前予約制)。同時発売の『中川エリカ 建築スタディ集 2007-2020』(TOTO出版)のデザインは『建築家・坂本一成の世界』(LIXIL出版、2016年)と同じく服部一成さん。 その後、国立…

iPhoneのアプリ「Dazz - フィルムカメラ」で撮ったものを「PICNIC - 天気の妖精カメラ」で加工した写真。昼間、すこしの間だけ雪が降った。以下、元の写真。

すこし前にある雑誌で発表された評論文がいかに受け入れがたいかについて書こうとしたのだけど、その評論の論理を分析したり評論対象の作品を見直したりしているうち、そうやってきちんとした作文をするために必要な手間がたいへんな徒労に思えて書くのをや…

ここ最近、家で観た映画。ヴィクター・フレミング『オズの魔法使』(1939)、ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』(1959)、マーティン・スコセッシ『レイジング・ブル』(1980)、ダリオ・アルジェント『サスペリア・テルザ 最後の魔女』(2007)…

坂本一成先生の論説集『建築に内在する言葉』(編集=長島明夫、TOTO出版、2011年1月20日刊)が、今日でちょうど刊行10周年。大学の定年退職を記念した企画で、出版パーティーも予定されていたのだけど、その数日前に東日本大震災が起こり、パーティーも中止…

ホームセンターで買ってきた1×8材(1820mm)で、室内に植木鉢を並べるための台を作った。クリヤーのニスを塗り、小さなゴムの脚を付けている。

NOBODY毎年恒例の年間ベスト企画。 2020年ベスト | nobodymag 荻野洋一さんが挙げている、マリオ・プラーツ『生の館』(上村忠男監訳、中山エツコ訳、みすず書房、2020年、原著1958年)に興味を惹かれる。「蔵書と美術品に彩られた自宅という記憶の森を600ペ…