清水宏『小原庄助さん』(1949)をプライムビデオで観た。音質不良。旧家の戦後の没落のありさまを、人柄(個性)・家柄(伝統性)・時節柄(時代性)の複合として描く。漂うユーモアとペーソス。映画の作り方は違うかもしれないけど、清水宏が小津安二郎の親友だった(Wikipediaより)というのは納得できる。旧時代と新時代へのまなざし、全体性と個性へのまなざし、ユーモアの感性、つまりは人間観みたいなものが通じる気がする。清水宏は10年ほど前にレンタルで何本か集中的に観ていた(2012年10月10日12月29日)。