富永讓+フォルムシステム設計研究所の内覧会。築40年、壁式RC造2階建てのアパートで、2階の2住戸を繋いでオーナー住居に改修する計画。あえて界壁に穴をあけることはせず、屋内化させたベランダによって、2つの領域を隔てたまま繋ぐ。以下、写真2点。


このまえの長谷川逸子さんのインタビュー(3月13日)で、菊竹事務所時代の富永さんをめぐる証言──「9時から始まって菊竹さんは夕方には帰りました。朝は、早くに行かないと菊竹さんが来て怒られちゃうんです。遅れてくるのは富永さんぐらいです。」があった。この件について富永さんご本人に確認してみたところ、あるとき遅刻して11時くらいに出勤したら、菊竹さんと鉢合わせてしまったことがあったらしい。「どこか体の具合でも悪いのですか?」と丁寧な口調で静かに言われ、そのことに心底恐れ入って、もう遅刻はやめようと思ったという。そのあたりの話も聞けるかもしれない、明日20日(月)午前10:30から「菊竹清訓建築設計事務所の実践と方法 - 富永讓氏に聞く -」。