神奈川近代文学館「生誕110年 吉田健一展──文學の樂み」を観た(~5/22)。合わせて、三浦雅士氏の記念講演「批評と文明批評」を聴講。三浦さんがしゃべる様はなんとなく鈴木了二さんのそれを思わせた。
建築と同様、文学も本質的には展覧会という形式に向いたジャンルではないけれど、どちらかといえば建築展よりも気楽に楽しめる。建築展では図面や模型を介して(しばしば過大に)作品の疑似体験や深い読み込みが求められるけど(2020年12月7日)、文学関連の展示は基本的に文学体験そのものとは一線を画しているので、そういう意味でのストレスがない。その一方、文学展を楽しむためにはあらかじめその作家や作品をしっかりと把握していることが鍵になり、それがないと、通り一遍のお勉強にとどまりやすい。
上の写真は(文学館がある)港の見える丘公園。以下3点