「死者の仕事を思う──ある建築写真集への批判」というタイトルでこのブログの記事(4月6日)をnoteに転載してから1週間、これまでのテキストでもっとも多くの♥が付いた。
note.com
もしそれぞれの固有名を伏せずに記していたら、♥は増えていただろうか、減っていただろうか。それは分からないが、テキストの閲覧数は少なからず増えていたと思う。固有名を伏せたことに唯一の明確な理由があったわけではないけれど、それによって文章が宙吊りになり、ネット環境での受容のされ方や流通の仕方が変わってくるだろうことは想定していた。
かなり辛辣な文体は僕の感情の表れだと言えるけど、そこにさらに自覚的に感情的な表現を上乗せするような意識もあった。全体に力をみなぎらせて書き切ることで、読んだ人が自分も何か口を出したくなるような文章ではなく、無言になるような文章を望んでいたかもしれない。