f:id:richeamateur:20201024164201j:plain
1泊2日で箱根へ出かけた。同一県内での普通列車の旅。今日は午前中から岡田美術館、箱根美術館、ポーラ美術館を回り、ザ・プリンス 箱根芦ノ湖に宿泊。
上の写真は夕暮れ時の芦ノ湖。ふだん写真はネットにアップする前に色調や傾きを補正したりトリミングしたりして、いちおう自分が納得してから出したいのだけど、一方では現地で撮ってそのままライブ的に人に見せたいという気持ちもある。今回、いつもの一眼レフとは別にiPhoneでカメラアプリ(Dazz)を用い、あえてラフにエモく撮ることで(それをそのままツイッターに載せることで)、ふたつの思いが両立することとなった。iPhoneで撮ることは一眼レフで固定化しかかっている自分の写真の撮り方を崩す意味でもいいような気がするし、場合によって一眼レフよりも対象をうまく捉えやすい。日付が入っているのがiPhoneで撮ったもの。
岡田美術館は入館料が2800円と高い。けれども内容が充実しているので、ゆっくり時間をとって観られるなら決して損はない。企画展「没後220年 画遊人・若冲 ―光琳・応挙・蕭白とともに―」(〜3/28)もよかったけれど、コレクションの中国の焼き物にとくに目を惹かれた。日本のものには地域性を感じるのに対し、中国のものには普遍性がある気がする。
この岡田美術館と次の箱根美術館、それと熱海のMOA美術館(2017年4月14日)はすべて岡田茂吉(1882-1955)の系列かと思っていたのだけど、2013年開館の岡田美術館はまったく別の岡田さんだったらしいことをいま検索して知った。いずれの美術館も東洋美術・日本美術を専門にしているし、「やっぱりMOA美術館と展示空間も似ているな」と思いながら岡田美術館を回っていた。
f:id:richeamateur:20201024132539j:plain
上の写真は箱根美術館。左右に展示室が置かれたシンメトリーの平面で、その2階中央にある借景の窓(箱根では山に日向と日陰ができているのがよく目に付いた)。階段を上がっていくと正面、視線の先にあって、建築を特徴づけている。箱根美術館は間違いなく岡田茂吉が創設者で、自身で建物の設計も手がけているらしい。以下、展示物の写真(他の時代のものも色々ある)。
f:id:richeamateur:20201024131105j:plain
f:id:richeamateur:20201024131212j:plain
f:id:richeamateur:20201024131309j:plain
最後のポーラ美術館は「モネとマティス──もうひとつの楽園」展が開催中(〜11/3)。
f:id:richeamateur:20201024143828j:plain
週末でそれなりに人はいたものの、もし東京の美術館で開かれていたら大混雑だったろう。マティスの《リュート》(1943)などももちろんよかったけど、睡蓮以前のモネの風景画、例えば《ヴァランジュヴィルの風景》(1882)という作品()に新鮮な印象を受けた。企画展は撮影禁止だったので、下の写真は収蔵品展。ゴッホの他、ルノワール、ピカソ、セザンヌなどこちらも豪華。
f:id:richeamateur:20201024152650j:plain