今度の都知事選にまた宇都宮健児が立候補するらしい。2014年あるいは2016年の都知事選以降、その活動を特にフォローしていたわけではないけれど、選挙で積極的に投票できる候補者がいるのは今や幸運なことのように思える。宇都宮健児ならば、個々の事案に対して多少自分と異なる見解を持っていたとしても、その見解の前提となる意志は信頼できるし、見解が異なる他者との建設的な議論も可能だろう。他に名前が挙がっている人たちではその当たり前なことが望めない。

【追記】 その後、山本太郎と小野泰輔が出馬を表明した。彼らも上記のことが望める人たちかもしれない。ただ、前者は首長の仕事向きのキャラクターではない気がするし、政治志向が重なる宇都宮健児と比べたとき、都政全般に対する準備不足は否めない。後者は維新との協力関係に決定的な危うさを感じる。宇都宮健児が当選するには小池百合子が落選する必要があるわけだけど、試しにツイッターで小池百合子の名前で「話題のツイート」を検索すると出てくるのは批判や非難ばかりで、肯定的な発言はまったく見当たらない。にもかかわらず「小池圧倒的有利」となるような世の中が嫌だという気持ちがある。