f:id:richeamateur:20191027102257j:plain
一昨日、Bookshop TOTOで買った本。『Kazuo Shinohara: View From This Side』(Rollo Press、2019年)。1970〜80年代に篠原一男が海外で撮影した写真99点がまとめられている。

いろんな建築や町並みが写っているので、単純にその対象物を見て楽しむこともできなくはないけれど(ただし写真のサイズが小さく、画質も良くはない)、やはり「篠原一男が撮った」というところに特別な意味があるのだろう。僕自身は篠原一男についてそれほど確かに把握しているわけではないので、今の時点でこれらの写真から様々な連想が広がっていくということはないのだけど、篠原一男がどこへ行ってどんなものを見ていたのかという資料的な意味だけでなく、それぞれの写真の撮り方において、建築家としての創作と響き合うものが感じられたらとても面白いのだと思う。香山先生の『建築のポートレート』(2017年3月1日)を作っていたときも、そんなことを考えていた。