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昨日はその後、国立新美術館で「カルティエ、時の結晶」展を観た(〜12/16)。会場構成は新素材研究所。MOA美術館(2017年4月14日)での展示手法をベースにしつつも、特定の展示物を見せる仮設の企画展という条件下で、より濃密なインテリアのムードをつくりだしている。日本美術・東洋美術を中心とするMOA美術館では正統性があったはずの素木の古材や畳などの構成要素は、ここでは歴史的にまったく異質なものと掛け合わされており、そこで生まれる世界の「いかがわしさ」こそむしろ杉本博司の真骨頂と言えるかもしれない。カルティエと渡り合いつつ(?)、これだけのお金をかけた展示計画を成り立たせるといったことも含めて、他の建築家にはなかなか真似のできない仕事だと思った。以下、写真は展示終盤、撮影が許可されていた個所のみ(他にもいろんな展示形式がある)。
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下のは美術館の入口前にあった「ガラスの茶室 – 光庵」(吉岡徳仁)。
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