インターネットのGYAO!で、いまおかしんじ監督の『かえるのうた』(援助交際物語──したがるオンナたち、2005)と『おじさん天国』(絶倫絶女、2006)が無料公開されていたのを観た。どちらも7〜8年前に一度観ている。2作をあえて対比すると、リアリスティックな作品とファンタスティックな作品。ともにいまおかしんじらしい作品で味わい深いけれど(この二面性はホン・サンスの作品にもある)、この2作だと、僕の好みは『かえるのうた』のほうにあるだろうか。一昔前の下北沢が下北沢らしく写っていて懐かしい。