江戸東京たてもの園のその他の写真。前川國男邸はおそらくたてもの園のなかで最も「建築作品」としての密度が高いものだと思うけど、だから写真もその作品性に対峙するかたちで撮りやすい(実際によい写真が撮れるかどうかは別にして)。しかし他の多くの建物では、往時を再現して演出された状態をそのままフェイクと感じさせずに雰囲気よく切り取ろうとするような意識が働いて、そのことに自分で気がつくと写真を撮る気が薄れてしまう。以下2点。