『建築と日常』No.5の表紙については、以前モランディの絵画を候補にしていたことを書いた(12月30日)。下はそれ以外で候補に考えていたもの。いずれも新版画と呼ばれる版画を用いていて、作者はそれぞれ川瀬巴水(1883-1957)と吉田博(1876-1950)。画像はとりあえずネット上にあったものを使っているけれど、もしこの辺りの絵で印刷に適当な原稿が見つかっていたら、最終的に採用した小泉癸巳男(1893-1945)まで辿り着かなかったかもしれない。


裏表紙で引用した小泉癸巳男の「自傳」(『エッチング』1940年4月号)で、まさに川瀬巴水と吉田博の二人の名前が出てきたのを読んで、「おおー」と思った。