板橋区の《ときわ台のアパートメント》(設計=本橋良介+TPM)を見学した。RC壁構造で地上5階+半地下1階、エレベーターなしの単身者向け集合住宅。敷地も小さく、設計の条件は厳しそうだけど、全7戸のうちの4戸を交差メゾネット形式とし、多方向に開いた住戸をつくっている。ベランダも含めて開口が多く、それぞれの階、それぞれの方向によって異なる景色が楽しい。設計者の本橋さんが坂本研究室出身ということもあり、交差メゾネットを組み合わせた空間構成は坂本先生の《egota house》(2004/2013)()を思わせるけれど、建築面積としては《egota house》が1棟あたり90㎡程度だったのに対し、この建物はおよそ50㎡なので、窓と階段の存在感、空間の垂直性がより際立っている。以下、写真2点。