大相撲初場所での琴奨菊の優勝(および豊ノ島の健闘)を祝し、『建築と日常』No.3-4に掲載したエセー「相撲」のPDFでの公開を始めた。

以前、日本人力士の優勝待望論とそれに対する批判について書いたことがあったけど(2015年6月20日)、僕にとって琴奨菊の優勝がことさら喜ばしいのは、やはり彼が日本人だからという面があるのだと思う。ただ、(モンゴル出身である)旭天鵬の優勝の時(2012年5月20日)とどちらが感動したかというと、必ずしも今回とは言い切れないし、もしも今回優勝したのが琴奨菊ではなく(同じ日本人の)稀勢の里だったら、また印象も違っていたかもしれない。ともかくこれで「日本出身力士」などという奇妙な言葉が使われなくなるのは、いずれにしても喜ばしい。