熊本出張2日目。今日は熊本市の隣にある宇土市の《宇土市立網津小学校》(坂本一成=設計、2011年竣工)を訪れた。こちらは事前に許可を得て正式に取材をさせていただいたため、写真は敷地の外から撮った1枚のみ。他はその道のエキスパートの人にすばらしい写真を撮影してもらったので、いずれ公開されるときが待ち遠しい。
ヴォールト屋根の反復は、坂本先生の建築にしては強い形態(形式)だけれども、この場所に来てみると自ずと納得できる。たしかにここは陸屋根ではないなという気がする。自律的に存在することがむしろ周辺環境との調和した関係をもたらしている(もちろんヴォールト屋根の反復は建物内部からの要請でもありつつ)。それは例えば切妻屋根の《坂田山附の家》(1978)がシンメトリーで強い形態(形式)を持つことにも通じるのではないかと思う。