ここ最近テレビで放映していたのを観た映画。ジョン・フォード『モホークの太鼓』(1939)、ドン・シーゲル『白い肌の異常な夜』(1971)、岡本喜八ダイナマイトどんどん』(1978)、三谷幸喜『ステキな金縛り』(2010)、吉田大八『桐島、部活やめるってよ』(2012)、大友啓史『るろうに剣心』(2012)、同『るろうに剣心 京都大火編』(2014)、同『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014)。
『白い肌の異常な夜』は見ごたえがあった。『桐島、部活やめるってよ』は登場人物それぞれが命をもって動いているというより、物語の全体がうまく機能するようなキャラを各々上から当てはめられているという形式主義があざといと思うのだけど、高校生活が抽象化されたキャラはやはりそれなりの凝縮された力を持っていて、自分の経験と響き合いながら感じ入ってしまうところもあった。『るろうに剣心』三部作は殺陣の演技や撮り方を初めとして頑張っている感じはするけれど、長編漫画を実写映画に変換する際の無理を消化し切れていない感じもする。たとえば「高荷恵」のミスキャスト、「四乃森蒼紫」の行動のリアリティのなさ、「十本刀」の描写のお粗末さ、最後の戦いの予定調和感。