最近DVDで観た映画。森崎東『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』(1985)、ホン・サンス浜辺の女』(2006)、ティム・バートンダーク・シャドウ』(2012)。それぞれに興味深い映画だった。
『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』は各地の原発を渡り歩き(原発ジプシー)、使い捨てられ、抹殺される労働者を描いている。80年代半ばという制作年代が意外に思えるほどの迫力。ホン・サンスの映画は『アバンチュールはパリで』(2009)に次いで2本目。エリック・ロメールと比べられることが多いようだけど、それは十分に納得できる。映画のテーマや手法的なことを別にしても、人間に対する距離感、人間観で通じるところがあるような気がする。他の作品も観てみたい。『ダーク・シャドウ』はティム・バートンの復活の兆しといったところだろうか。