10月31日の『毎日新聞』夕刊、大澤聡さんの連載「雑誌観測」で『窓の観察』が取り上げられている。“「別冊」の機動性”という見出しで、別冊という形式について書いてくださった。「それは子雑誌がポコリと分裂・増殖する様をイメージさせる」。たしかに『窓の観察』の生まれ方は、そうした有機的なものの比喩が当てはまるかもしれない。でどころは同じでありつつ、しかしこれまでのシリーズと並列になるにはどこかしっくりこないような自律的なまとまり。これまでのNo.0〜No.2も、それぞれ別冊みたいなものかもしれないけど。
大澤さんは出版やメディア、文芸などの研究・評論をしている方で、柴崎さんの『わたしがいなかった街で』(新潮社)の書評をしていたり(『群像』2012年9月号)、先月のジュンク堂でのイベントにも来てくださった。