「吉田鉄郎 海外の旅」(1932年、サイレント、51分)という記録動画が「フィルムは記録する ―国立映画アーカイブ歴史映像ポータル―」で公開されている。

逓信省営繕課の技師として逓信建築の設計に従事するとともに、その他の公共建築、住宅、記念碑などの設計にも尽力した吉田鉄郎が、後の国際交流のきっかけとなった欧米への1年間の視察旅行を記録した紀行映像。

不明な場所も多かったけど、欧州各都市、単に歴史的な資料映像ではなく、吉田鐵郎の旅を追体験するようで見応えがあった。現代建築はストックホルム市庁舎やデッサウのバウハウス校舎なども。『建築資料 吉田鉄郎・海外の旅』(向井覚編、通信建築研究所、1980年)と照らし合わせて観るとよいかもしれない。