鎌倉山のink galleryで「ジョージナカシマ展」を観た(〜4/3)。建物はもともと吉村順三が設計した住宅(1974年竣工、中村好文がギャラリー用に改修)だから、もちろんジョージナカシマの家具とも調和する。モダニズム調の母屋と半地下のワンルームと和風の別棟(中村外二工務店)の3棟が、敷地の傾斜を生かして立体的に配置されている。その一見無造作にも思える構成が、なんとも言えない親密さと大らかさのある空間を生んで心地よい(構成だけの問題ではないかもしれない)。敷地は鎌倉山をずいぶん長く登ってきたところで、その連続性のなかに、この開けた芝生の庭が位置づけられている。敷地内で一度低いところをくぐってから庭に上がる構成が、余計にこの庭を山のてっぺんのように感じさせているだろうか。以下、写真6点。