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今回の引っ越しを機に廃棄処分にする。学生のころに3倍モードで録画/上書きを繰り返したビデオテープ。もともとはこの2〜3倍あったのが、カビが生えたテープを捨ててこの数になっていた。おれを作った映画たち。
といってもそれほど思い入れがある映画ばかりというわけではない。昔は作品の価値や自分の好みもあまり分からずに、BSやケーブルテレビで放送されるものを受動的に、特に面白くなくてもなかば義務のようにして観ていた。今だったら馬鹿にしそうな、「映画通ぶりたい気持ち」が根底にあったのだと思う。観た映画の数を増やしていけば自動的に自分もランクアップしていくような錯覚というか。
しかしその甲斐あってか、いつからか自分の好みが明確になってきて、今では好きな映画を観る喜びは昔とは比べものにならないほど大きいし、つまらない映画は途中で観るのをやめられるようにもなった。ただ、そうして自分の対象が限定されていくことがまったくよいことなのかどうかは分からないと思ったりもする。