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TOTOギャラリー・間「増田信吾+大坪克亘展 それは本当に必要か。」を観た。増田さんには『建築と日常』No.5()で、アンケート「あなたにとって飽きない建築とはどういうものですか?」に回答していただいている。会期は3月22日までとなっているけれど、今の新型コロナの状況ではいつ休廊になってもおかしくないと思って早めに訪れた。
実作は観たことがないものの、僕が知っているなかでは長谷川豪さんの建築に印象が近い。慣習的な建築を構成する特定の要素に着目し、それを抽象化して変質させることで、建築の全体を成り立たせる。下階と上階の展示構成も、そうした建築のあり方に則したものだったと思う。つまり下階で各建築のコンセプトとなる要素を断片的に見せ、上階ではそれぞれの建築が位置づけられる環境まで含めて全体を示すというもの。