小堀哲夫さんによるレクチャー「創造と学びと空間」をJIA館で聴いた。日本建築家協会の「金曜の会」が主催したもの。前半がご自身の設計作品についてで、後半が旅行をして訪れた世界各地の歴史的な建築について。前後半は必ずしも連続的に語られるわけではなく、後半はほとんど建築愛好家というそぶりで、実測を含むスケッチをもとにそれぞれの建築に迫ろうとする態度が印象深かった。多くの人が指摘することだろうけど、建築史研究室(法政大学陣内研究室)と組織設計(久米設計)というふたつの出自が、よいかたちで活動の土壌になっている感じがした。