先週金曜、朝から微妙に咳とノドの痛みがあり、夕方から次第に熱っぽくなって、夜には普通に歩くのもきつくなった。土曜は一日中部屋で寝ていて、おそらく15年か20年ぶりくらいに自宅で体温を測ったところ、39.5度。しかし横になってさえいればそれほどつらくはないし、頭が朦朧としているぶん時間が経つのも早い。日曜にはだいぶ良くなり、さらにほぼ微熱にまで快復した月曜、今度は小学校の給食の時間以来ではないかというくらいでマスクを着用して近所の病院へ行ってみると、やはりインフルエンザ(A型)に感染していると診断された。発熱後48時間以上経過しているので、もう専用の薬は効かないと言われたものの、すでに自分でも薬を服用する必要は感じない。しかし自分が誰かの感染源になってしまわないように、医者の忠告どおり、昨日まで外出を控えて部屋に籠もっていた。自分の体がふだんとは違う挙動を示したり、一日中部屋で寝ていたり、人から心配してもらったり、その心配が快復しつつある自分の病状と比べて過大であることをこそばゆく感じたりする、この非日常の病気の感じが懐かしかった。