あまり軽口をたたくと怒られそうだけど、自分の身の回りの日常の時空間を写真と言葉によって思考するという『建築と日常の写真』のスタイルには、かつて読んだ「大辻清司実験室」(『アサヒカメラ』1975年1〜12月号)からの遠い反響があるかもしれない。写真系のテキストはあまり読んだことがないので、読んだものひとつひとつの影響の割合が大きい気がする。