qpさんが最近ツイッターで投稿している写真からいくつか。手鏡を用いた手法で、空間表現として面白い。鏡に映った景色はピントが合っているのに、鏡の縁や手はボケているのが不思議な感じがする。
反転写真日記ー展示巡り編 pic.twitter.com/5kg6pU1O4J
— qp (@akarusa) 2017年7月21日
ただ、イメージのおもしろさでは、スナップ写真の方が良い。可能性を感じる。 pic.twitter.com/d7uOnzvzFW
— qp (@akarusa) 2017年7月21日
— qp (@akarusa) 2017年8月2日
— qp (@akarusa) 2017年8月2日
手法自体が面白いというのもあるけれど、誰がやっても同じわけではなく、やはりqpさんの創作にとって必然性がある撮り方なのだろう。隔てられた2つの空間の接触を捉えるという意味で、『窓の観察』のときの窓の写真とも通じるかもしれない。「Mirrors and Windows」(ニューヨーク近代美術館、1978年)という有名な写真展があるけれど、それとはまた異なる意味で、鏡と窓をめぐって哲学的な思考を誘われる。
- 別冊『窓の観察』(qp/柴崎友香/中山英之) http://kentikutonitijou.web.fc2.com/mado.html
- 『窓の観察』刊行後のqpさんの窓写真 http://d.hatena.ne.jp/richeamateur/20130910