別冊『窓の観察』掲載の柴崎友香さんによる短編小説「見えない」が、文庫版『春の庭』(文春文庫)に収録された。解説は『建築と日常』No.1に寄稿していただいた堀江敏幸先生。柴崎さん曰く、「見えない」(2012)は「春の庭」(2014)と「元になっている風景が同じというか、兄弟みたいな小説」()であり、今回それが(他の短編2作とともに)併載されたことで、qpさんと中山さんのページの間に位置づけられていた『窓の観察』とはまた違った現れ方をしてくるのではないかと思う。