テレビで放映していた、舛田利雄上を向いて歩こう』(1962)を観た。坂本九主演、ヒロイン吉永小百合の日活青春映画。正直それほど期待していなかったけど、思ったよりもよかった。ノスタルジーを前提条件にした『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005)のリアルタイム版といった印象。未来に向かうポジティブなエネルギーは、もし僕が同時代を生きていたら違和感があったかもしれないけど、時間的に隔てられているぶん、素直にというか鈍感に受け取ることができたのではないかと思う。
それからやはりテーマ曲の「上を向いて歩こう」の魅力がある。忌野清志郎が「日本の有名なロックンロール」と言ってカバーしたのは、やはりこの歌に対する敬意があったからなのだろう。前に「忌野清志郎は他人の歌をカバーするのがうまかった」と書いたことがあったけど(2011年4月27日)、「上を向いて歩こう」に関してはオリジナルのほうに分があると言わざるをえない。
◎たまたま見つけたインタヴュー記事

◎おまけ(これも坂本九のカバー)