プロフェッショナルとは何か

香山壽夫先生の新しい著書『プロフェッショナルとは何か──若き建築家のために』(王国社)が刊行されました。『建築と日常』No.0()でのインタヴュー「建築にしかできないこと」(2009)が収録されています。同じく収録された「ルイス・カーンの教え」(2003)と「フランク・ロイド・ライトの内なる対立」(2005)も、かつて僕が編集した媒体に寄稿していただいたテキストです(前者は僕にとってほとんど初めてのインタヴューをまとめたもの)。

もちろんこの世の中には、面白いことばかりではありません。嫌なこと、嫌な奴も沢山いるのが、世の中というものです。しかし、作るという目的に向って、共に働く時、人は皆良い者となる。良い面が表に出てくる。共に働く、共に力をあわせて、ものを作るということは、人間をそのようなものにすると言うべきなのでしょうか。(p.11)