多木浩二と建築』の読者の方が、若い頃の多木さんについて書いたエッセイを送ってくださいました。2011年に多木さんが亡くなった直後に書かれたものです。限定16部の個人紙でしか発表していないということだったのですが、より広く公開する意義があると考えて、『建築と日常』のホームページに掲載させていただくことになりました。

現在はジャーナリストである川俣修壽さんは、1960年代末、和光大学で多木さんと教師と学生の関係だったそうです。川俣さんご自身も写真を撮られていたとのことで、大学での講義や学生運動のこと、『プロヴォーク』をめぐってなど、おそらく他では語られていない当時の多木さんの姿が浮かび上がってきます。『デジャ=ヴュ』No.14(1993年10月)の「『プロヴォーク』の時代」特集では多木さんほか大勢の方々が当時を回想していますが、そこに連なる視点の一つと捉えられるかもしれません。ぜひお読みください。