ギャラリー・間で中山英之さんのレクチャー「本のなかとそと」を聴いた。藤本さんの回に負けず劣らず濃い内容。好企画なのだと思う。後日すべてまとめたものが出版されるとのこと。紹介されたなかではクレーの本に特に興味を惹かれた。クレーの絵は次号の表紙候補のひとつだった。僕が持っているクレーの作品集に《建築》(1923)という絵が載っていて、この絵がなかなかよかったのだけど、色をどこまで再現できるか不安だし、はたして「物語の建築」というテーマにこれを関係させていいのかだとか、クレーが位置する文脈をあまり把握できてもいないから、今回は見送ることにしたのだった。たぶん読めばテキストも面白いのだろうなという気がする。
事務所に戻ると朝青龍引退のニュース。「やんちゃ」と言われるようなスポーツ選手や芸能人は好きではないけど(そういう人を「やんちゃ」と形容するような空気も)、この人はなぜか嫌いにならなかった。相撲も魅力的だった。残念。