六本木の全日本海員組合本部会館(設計=大髙正人、1964年竣工)にて、ドコモモ・ジャパン選定プレート贈呈式と合わせた見学会。大髙正人らしく質実剛健で明快な建築。
建物は1月から工事が始まり、大高建築設計事務所出身の野沢正光さんらによって、当初の設計の意図を尊重した復原的な改修がされるとのこと。六本木という変化の激しい土地で丁寧に使われ続けながらも、建設から半世紀を経て大髙正人の建築作品としての認識は薄れつつあったところ、2010年の大髙の逝去に端を発する回顧の動きのなかで建築界に「発見」され、双方がその建築の価値を再認識したことが導いた今回の保存改修という美しいストーリー。以下、写真14点。