朱宇正『小津映画の日常』(名古屋大学出版会、2020年)という本を図書館で借りた。タイトルからしていかにも僕が興味をもちそうな本だけど、つい先日、たまたまネットで見かけるまで知らなかった。序章では「小津の描く日常を社会的現象として分析するのに適用可能な、いくつかの基本的な理論的枠組みや概念を、西洋の数人の思想家たちが提供してくれている」として、アンリ・ルフェーブル、ミシェル・ド・セルトー、ヴァルター・ベンヤミンの名前が挙げられている。