日本民藝館「日本民藝館改修記念 名品展Ⅰ──朝鮮陶磁・木喰仏・沖縄染織などを一堂に」を観た。いうまでもなく良いというか、言葉になりにくい良さ。
一般的な展覧会で作品に付けられるキャプションは、単なる情報であることが多く、時に作品鑑賞の邪魔にさえなるけれど、日本民藝館の黒地に朱色で手書きされたプレートは、それぞれの時代や地域の表記が目の前の展示物に圧縮された文化を解凍し、それぞれの時空やそこでの生活への想像を促す装置になる。