大相撲で最近注目している力士は千賀ノ浦部屋の隆の勝。ここ数場所で一気に頭角を現してきた。なんとなくおにぎりっぽいと思っていたら、すでに一部で「おにぎり君」というあだ名があるらしい。そもそも関取の大銀杏は、海苔が巻かれた三角形のおにぎりを連想させるところがあるけれど、隆の勝の顔が本物のおにぎりに似ているというよりは、人々が共通して持っている「描かれたおにぎりのイメージ」と印象が重なるということだろう。社会的なステレオタイプとしてのおにぎりの強いイメージがあるからこそ、単に誰かの個人的な想念として消えるのでなく、「おにぎり君」というあだ名が付くのだと思う。