明日から一般公開される東京国立近代美術館「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」展(7月19日〜10月29日)の内覧会へ行ってきました。

図録もいただいたので読み込んでみたいと思いますが、とりあえず以下、撮影した写真何点かと簡単な紹介です。

開会式、出展者代表として挨拶する伊東豊雄さん。写真左にキュレーターの保坂健二朗さん、チーフ・アドバイザーの塚本由晴さん。

数多い展示品のなかでもひとつの目玉である、清家清《斎藤助教授の家》(1952)の原寸模型(部分)。写真右の棚と障子はオリジナルの物だそうです。この展覧会はローマ、ロンドンにつづく巡回展ですが、ローマでは伊東豊雄さんの《中野本町の家》(1976)、ロンドンでは西沢立衛さんの《森山邸》(2005)が原寸の模型で作られました。

《斎藤助教授の家》原寸模型の設計・監理に当たった能作文徳さんと、その説明を聞く伊東豊雄さん。

篠原一男のコーナーにて、手前に多木浩二の写真、奥に大辻清司の写真(作品タイトルの表記に誤り)。『建築と日常』No.1()でお話をうかがった大辻誠子さん他のインタヴュー動画もありました。伊東さんは開会式のスピーチで、全体として東工大色が強いと指摘。

建設中の《蟻鱒鳶ル》(2005-)を出展した岡啓輔さん。降矢聡さんと久保田誠さんが《蟻鱒鳶ル》を撮った動画作品『RC』(2014)は初めて観ましたが、とても良かったです。《蟻鱒鳶ル》の空間性や岡さんの日々の活動が分かりやすく、映像としても端整で、感心しました。
ちなみに会期中、ミュージアムショップでは新刊の『建築と日常の写真』が販売されているはずです。出展作家としては、青木淳・岡啓輔・坂本一成篠原一男妹島和世丹下健三・中山英之・長谷川豪・藤本壮介前川國男各氏の建築の写真を掲載しています。展覧会に足を運ばれた際は、ぜひお手に取ってみてください。