目黒区八雲のsix factoryで「柳本浩市展 “アーキヴィスト ー 柳本さんが残してくれたもの”」を観た(〜6/4)。海外の日用品を中心とした、すごい物量の個人コレクション。現代の消費社会について考えさせられる。「ファイルのアーカイヴ」というコーナーでは、テーマごとに雑誌の切り抜きが収められたファイルが棚にずらっと並んでいた。「その数は現在確認されているだけでも約1,000冊、一説にはその数は40万冊とも言われています」。背にKiyoshi Seikeと書かれた分厚いファイルを手に取って開いてみると、中には古い建築雑誌の記事が数枚挟まれているだけだった。つまり各々の観念的な枠組みがまずあって、その内容を後から埋めていくということだろうか。それは僕が特定の作家の記事をファイリングしていくときとは逆のベクトルで、妙に象徴的なことのように思われた。
映画の日」の昨日は、いまおかしんじ『ろんぐ・ぐっどばい 〜探偵 古井栗之助〜』(2017)を渋谷のユーロスペースで観た(〜6/2)。非常に取るに足らない話。しかし人生を感じる。