『建築と日常』建築講座(テスト回)開講のお知らせ
下記のとおり、このたび『建築と日常』は、建築に関する小講座を試験的に1回開講します。この試みに手応えが得られれば、検討すべき点を検討し、あらためて数回のシリーズで開講したいと考えています。
本講座のきっかけの一つには、本誌編集発行者である私・長島が、この4月から某専門学校で「建築・都市概論」()なる全14コマの講義を始めたことがあります。その講義について、建築関係の仕事をする同世代の友人たち何人かが「自分も受けてみたい」ということを言ってくれました。彼らにはそれぞれ、大学または大学院を卒業して十数年の実務経験を積んだなかで、あらためて実務とは異なる視点で建築を考えたいという欲求があるようです。また私のほうも、専門学校での講義をベースにしつつ、学生とは異なる層の人たちに向けて話をすることで、講義の内容について、より深い認識を得られるのではないかと考えています。
「建築・都市概論」は建築を学び始めてまもない学生に向けた基礎的なものですが、たとえば高校生の頃には退屈に感じられた(かもしれない)歴史の教科書が、いま見るとその後の様々な経験的認識に響き合ってくるように、初歩的な内容だからこそ発見できるなにかがあるかもしれません。講師のほうも当分手探りの状態にはなりますが、適宜ディスカッションなどもしつつ、受講者の皆さんそれぞれの経験や実践的な知が混じり合う場が作れればと考えています。
今回はテスト回ということで、あらかじめ上記の友人たち何人かの都合で日程・場所等を決定しました。ただ、講座としてはあくまで風通しをよくしたいと考えており、ごく少数の方のご参加を受け付けています。ご興味がある方はぜひご応募ください。

  • 講義内容:なぜ歴史を学ぶのか/記号としての建築/近代日本の歴史主義建築
  • 講師:長島明夫(『建築と日常』編集発行者) →profile
  • 日時:7月5日(土)15時〜 ※2〜3時間程度
  • 場所:有限会社アパートメント(JR西荻窪駅すぐ)
  • 受講料:1500円
  • 定員:8名程度(そのうち募集4名程度)
  • 受講に向いている人の例:①建築関係の実務に従事するなかで、あらためて建築に対する学術的な探究心が湧いている方 ②特に建築の勉強をしたことはないが、他の文化的・芸術的・学術的領域での活動経験から、建築に知的関心を持つ方 ③講義内容に過大な期待を寄せない方
  • 受講に向いていない人の例:①建築学系の研究・教育に従事する方 ②講師より学歴が高い方 ③現役の建築学生 ④『建築と日常』をまったく読んだことがない方
  • 応募・問合せ先:長島明夫 richeamateur [at] gmail [dot] com
  • 募集締切:6月26日(木)【締め切りました】 ※応募多数の場合、勝手ながら当方の判断で選考をさせていただきます。そのため応募時には、お名前・連絡先電話番号のほか、簡単なご経歴(長島と面識がない方のみ)と応募理由をお書き添えください。その情報だけで選考しきれない場合は抽選をさせていただきます。ご参加の可否は27日(金)中にメールで連絡いたします。

※会場提供者募集中!(週末使用可/プロジェクター使用可/収容人員10名以上)