夜の9時から、清澄白河駅近くのSNACで、スナックちからvol.1「編集が生み出すもの、と、空間への感覚」にゲスト出演した。節電の影響もあってか薄暗い住宅地をすこし早めに会場に向かうと、そこはすでに道路にまであふれるほどのすごい人だかりで、東京中のカルチャーシーンに敏感な人たちが集まっているような雰囲気さえ感じられた。

会場の準備に少し時間がかかった後、トークはいつもの司会的な立場よりも気楽に、楽しんでしゃべることができた。やはり全体の構成やその場の意義を考えながら人の話を聞くより、自分が普段から考えているようなことを聞かれて話すほうが易しい。リラックスできたのは隣に結城さんがいたからでもあるけど、お酒を飲みながらのイベントだったことも大きいと思う。ある程度の量のアルコールは、僕の場合、却って頭の回転を速くする感じがある。でもきっとそれは実際に頭の回転数が上がるというよりも、いつもは回転を妨げているなにかが、アルコールによって失われるということのような気がする。