2010年5月刊行の『建築と日常』No.1()から、小特集「大辻清司×篠原一男:ある写真家とその住居の物語」のページをPDFで公開しました。1976年竣工の《上原通りの住宅》をめぐる記録/物語です。

今回の公開分は大辻誠子さん(故大辻清司夫人)へのインタヴューを中心とし、塩崎太伸さんによる《上原通りの住宅》の解説や、写真と建築をめぐる僕の小文を含んでいます。誠子さんへのインタヴューは現在開催中の東京国立近代美術館「日本の家」展(→展覧会評PDF)でも行われ、その動画が好評を博しているようで、そのことが今回の公開を考えるきっかけになりました。『建築と日常』No.1自体はすでにだいぶ前に完売していますが、あらためてより多くの人の目に触れる意義があると判断した次第です。大辻清司や篠原一男、また「生きられた家」(多木浩二)に関心をもつ方には、とくに興味深い内容ではないかと思います。本誌でご覧になっていない方は、ぜひアクセスしてみてください。
ちょうど明日からは、大辻清司さんとその桑沢デザイン研究所時代の教え子である高梨豊さんの展覧会が、八王子の東京造形大学附属美術館で開催される予定です。

◎公開中の『建築と日常』誌面PDF