映画空間400選

早いもので今日で『映画空間400選』も刊行5周年。

『映画空間400選』INAX出版
https://livingculture.lixil.com/publish/400/

  • A5判/248頁/2,200円+税/2011年3月20日発行
  • 編集=長島明夫・結城秀勇
  • ブックデザイン=内川たくや

[400選作品紹介]

  • 文=内川たくや・梅本洋一・小野淳・小野弘人・黒岩幹子・五所純子・齊藤学・柴崎友香・鈴木貴宇・鈴木了二・高木佑介・戸田穣・冨永昌敬・富永讓・長島明夫・西尾玲子・西澤徹夫・長谷川堯・樋口泰人・藤原徹平・降矢聡・古谷利裕・寳神尚史・山岸剛・結城秀勇・渡辺進也・渡辺武信

[映画空間コラム]

  • 鍵(金井美恵子)/内と外(鈴木了二)/日本家屋(富永讓)/港(梅本洋一)/壁(小野弘人)/都市(柴崎友香)/電話(戸田穣)/空港(渡辺武信)/リアル(中山英之)/身振り(古谷利裕)/崩壊(廣瀬純)/キッチン(冨永昌敬)/集合住宅(曽我部昌史)/川(瀬田なつき)/森(石川初)/3D(樋口泰人)

[資料編]

  • 有名建築が撮られた映画・物語に建築家が登場する映画・建築系ドキュメンタリー映画(降矢聡)/建設記録映画(磯達雄)/撮影監督・美術監督・撮影所(渡辺進也)/映画館(高木佑介)

※個人的編集主旨

ついでに、ここ最近テレビで放映していたのを観た映画。ベン・シャープスティーン&ハミルトン・ラスケ『ピノキオ』(1940)、マイケル・カーティス『カサブランカ』(1942)、キャロル・リード『第三の男』(1949)、ヴィンセント・ミネリ『巴里のアメリカ人』(1951)、アルフレッド・ヒッチコック『知りすぎていた男』(1956)、増村保造『巨人と玩具』(1958)、セルジオ・ソリーマ『狼の挽歌』(1970)、佐藤純弥『新幹線大爆破』(1975)。
『カサブランカ』はこれまでウディ・アレンの『ボギー!俺も男だ』(1972)でしか観たことがなかったけど、やはり名作と呼ばれるだけのことはあるなと思った。現地でのロケは行われておらず、周囲の景色や俯瞰する映像がないにも拘わらず、強い場所性を感じさせる。むしろ戦時下という「リアル」と、セットの「フィクション」の組み合わせがちょうどよかったのかもしれない。『映画空間400選』で長谷川堯さんが紹介してくださった『第三の男』も、やはり場所性や空間性という面で興味深い。