電車を間違え、国会図書館へ行くつもりが日比谷のほうに着いてしまった。写真は地下鉄から地上に出たところ、第一生命館(現・DNタワー21)の脇に設置された渡辺力のデザインによる時計(1972)。自宅で長く使えそうな掛け時計を探しているのだけど、この日比谷の時計は家庭用にアレンジされ、本体12,000円で販売されている。

元の時計は「谷口吉郎先生からも誉めて頂いた」らしい(第一生命館の隣には谷口吉郎が設計に携わった帝国劇場、さらに東京會舘が建っていた)。そういうエピソードについなびいてしまいそうになるのだけど、もともと2つの時計がセットで支柱と一体に考えられたものだろうし、文字盤のデザインとしても、やはり住宅用にはどうかなという気もする。実物を見てみたい。