ジョージ・A・ロメロ『ゾンビ ディレクターズカット版』(1978)を観た。日常に覆われたショッピングセンターの空間のポテンシャルを、ゾンビという非日常の装置を用いて存分に使い倒す。およそ5年振りに観たけれど(2015年11月14日)、あらためて傑作だと思う。映画としての斬新さと人間の根源に触れる深さ、現代社会における大衆性と批評性を併せ持っている。