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アトリエコ設計の《上池袋の住宅》を見学した。立て込んだ住宅地で不定形の敷地の真ん中あたりに正方形平面、壁式RC造3階建ての白くて大きい近代建築的なキューブが立っている。シンプルな外形に包まれた内部の複雑さをファサードが象徴しているけれど、内部は街路的な空間を媒介にして3世帯の住戸が立体的に組み合わされている。各階のスラブの外周部が幾何学的に細かく欠き取られ、吹き抜けやトップライトや凹凸として上下の層を様々に関係づけているのが特徴的。そうしたコンクリートの外殻に覆われたなかで、木の造作によって生活の場が仕切られている。以下、写真9点。
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実際にこの建物を訪れていない人にはどう見えるか分からないけど、全体のシステムと断片的な各部分のかたちとに隔たりがある建築なので、写真によって統合的に捉えるのが難しい。下はiPhoneで撮った写真。この建築の空間を写すには縦位置の写真が鍵になるのかもしれない。