NHK Eテレ「日曜美術館」の「アニマルアイズ~写真家・宮崎学~」が面白かった。

中平卓馬が「植物図鑑」なら、宮崎学は「動物図鑑」か。自然の運動を深く読み、その必然性にもとづく発明家/工作者としての写真家のあり方。この人に写真を撮らせる単純でどうしようもないパッションは、「なぜ写真を撮るのか?」などという小賢しい問いを抱かせる余地がない、と思う。
こうした単純なパッションや発明家/工作者としてのあり方は、『自然の鉛筆』(8月4日)のトルボットなど、写真の黎明期の人たちと重なる気がしたけど、過去には「宮崎学 自然の鉛筆」という展覧会もあったらしい。中平卓馬のドキュメンタリー映画を撮った小原真史さんと本も作っている。