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昨日は両国で利部さん、伊阪さんと別れたあと、新橋のクリエイションギャラリーG8で、第22回亀倉雄策賞受賞記念展「菊地敦己 2020」を観た(〜9/2)。展覧会図録『野蛮と洗練──加守田章二の陶芸』(2019)のブックデザインで受賞。当たり前といえば当たり前かもしれないけど、菊地さんのデザインは知的な面(構成とか形式)と感覚的な面(色とか形)の両方があって、エディトリアルデザインで強く現れてくるような知的な面は言葉にしやすい一方、グラフィックデザインで強く現れてくるような感覚的な面は言葉にしにくい(これもずいぶん図式的な見方で、誤解を生んでしまうかもしれない)。言葉にしやすいほうだけを語っていると、むしろ語れば語るほど菊地さんのデザインの実質がこぼれ落ちてしまうような気になる。