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『建築と日常』No.2()の利部志穂さんが誘ってくれて、初対面の伊阪柊さん(東京藝術大学大学院博士課程)とともに防災の日の東京都慰霊堂(旧震災記念堂、設計=伊東忠太、1930年竣工)を訪れた。関東大震災(1923年9月1日〜)の死者を祀るために建てられ、後に東京大空襲などの戦災者も合祀された建物。もともとコンペに当選した前田健二郎案(下写真)に佐野利器が手を加えて実施案が作成されたが、仏教連合会や地元の本所区会協議会に「全然西洋建築の模倣にして毫も国民固有の思想信仰に顧慮せざるが如し」などと反発され、結局伊東忠太が案を作り直したという。外観は仏教寺院風だけど、平面はキリスト教のバシリカ式を思わせる。
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同じ横網町公園内の東京都復興記念館(設計=伊東忠太+佐野利器、1931年竣工)には初めて入ったけれど、震災・戦災関係の資料が充実していて見応えがある。上の展示写真もそこで撮影したもの。受付で、竹久夢二『東京災難畵信』(港屋、2015年)を買った。
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両国。