ここ最近、家で観た映画。ロバート・J・フラハティ『極北の怪異』(1922)、F・W・ムルナウ『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)、ジョン・フォード『周遊する蒸気船』(1935)、同『タバコ・ロード』(1941)、同『太陽は光り輝く』(1953)、黒澤明『醉いどれ天使』(1948)、同『悪い奴ほどよく眠る』(1960)、フェデリコ・フェリーニ『道』(1954)、ロマン・ポランスキー『テス』(1979)、阪本順治『新・仁義なき戦い。』(2000)、堀禎一『弁当屋の人妻』(2003)、ジム・ジャームッシュ『パターソン』(2016)、ロン・ハワード『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK ‐The Touring Years』(2016)、アルフォンソ・キュアロン『ROMA』(2018)。
ここ最近というか、だいたい数週間から数ヶ月前に観たものなので、もう大部分を忘れかけている。定評があるものはさておき、『テス』が意外と面白かった記憶がある(最後にストーンヘンジが出てくる。メモ)。『パターソン』はもっとよかった。淡々とした日常を同じように舞台にしながら、かつての『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)では「ここではないどこかへ」行こうとしていた一方、『パターソン』では「ここ」に留まり続けようとすると対比してみると、その変化に作家の人生が感じられるようで味わい深い。あと、ジョン・フォードあるいはアメリカ人にとって「南部」を描くことは何を意味するのかと思ったような気がする。
この日記はいま4ヶ月くらい遅れて更新しているけれど、作品の感想なんかは、鑑賞直後の思いつきを書くよりも、ある程度時間を経て残ったもの、浮かび上がってきたものを記すほうが、公にする文としてはよい気もする。何も残らなかったり浮かび上がらなかったりしたら、それはそれで仕方がない。