金沢旅行2日目(10月4日)は朝から強い雨。みぞれのようにも見える。ホテルの部屋で外の様子をうかがいつつ、コピーしてきた建築の資料から目についた言葉を拾って発したツイート。
「なお、北陸地方の気候は表日本とはなはだ異って、非常に条件が悪い。金沢市では晴天は実に少なく、統計によると一年間の快晴日はわずか2、3日に過ぎない。」谷口吉郎 pic.twitter.com/sfl6gOFkk4
— 個人雑誌『建築と日常』 (@richeamateur) October 4, 2019
金沢に来て行かないわけにはいかないと思って行った兼六園も、とても落ち着いて観ていられる感じではなかった。
兼六園はともかく、2日目に天候が崩れるのはある程度予想していたので、建築としてきちんと観たいものは初日に観て回り、2日目は雨でも比較的差し障りないところを訪れた。
「谷口吉郎 文学碑散歩」展(〜11/24)が開かれていた「金沢ふるさと偉人館」は、むしろ常設のほうで展示されていた谷口の直筆原稿や日記、手紙、講義ノート、1938〜39年のドイツ出張時の所持品などが興味深かった。量はあまり多くないけれど、史料の生々しさという点では「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」より上かもしれない。テキスト系のものは、展示で表になっている部分だけでなく、もっとじっくり見てみたい気がする。
そのほか夜の新幹線の時間まで、石川県立伝統産業工芸館(旧石川県立美術館、設計=谷口吉郎、1959年竣工)、四高記念文化交流館(旧第四高等中学校本館、重要文化財、1891年竣工)、オヨヨ書林、北國銀行武蔵ヶ辻支店(旧加能合同銀行本店、設計=村野藤吾、1932年竣工)、近江町市場、柳宗理記念デザイン研究所、主計町茶屋街、ひがし茶屋街、志摩(重要文化財、江戸後期)などをざっくりと回った。初日に撮影したものも含めて、以下、散策中の写真。これで金沢旅行の記録はおしまい。